2004/01/20
自社メールの表示が崩れる? テストメソッドを構築しよう
「HTMLメールがきたのになんかうまく表示されない」「表示が崩れてる」
そんな経験、みなさんもおありかと思います。少し古い情報ですが、米Silverpopの調査(2002/9月)によれば「HTMLメールの40%以上が、適切に表示されない要素を含んでいる」とのこと。
しかし、以前当サイトの記事「米調査:『HTMLメールが好き/嫌い』その理由は?」でもご紹介したように、HTMLメールの見え方は、エンドユーザーの満足度を大きく左右する要因となります。
今回は、表示の崩れたメールを送らないために、表示テストを定型化するノウハウについてお話ししたいと思います。
ステップ1、リスト内に現れるドメインを把握する
まずは一度リスト全体をチェックして、そこにどのようなドメインが多く含まれるのか確認してみましょう。(自社がどのようなサービスを提供しているのかによって、ある程度傾向は予想できるかと思います。)
大雑把な考え方ではありますが、ne.jpドメインはホームユーザー、co.jpドメインは企業ユーザーとして考えるとだいたいの傾向がつかめると思います。(特殊なケースではac.jpドメインなどが上位にくる場合もあるかもしれません)
ここでのポイントは、携帯電話のアドレスやWEBメールのアドレスがどの程度混ざっているのかを確認しておくことです。
ステップ1のポイント
- 自社リスト内のドメイン出現頻度を把握する
- 携帯電話のアドレスがどの程度混ざっているのかを確認する
- WEBメールのアドレスがどの程度混ざっているのかを確認する
ステップ2、それらのドメインで主に使われるであろうメールクライアントを割り出す
ステップ2では、ステップ1の結果から「主に使われるであろうメールクライアント」を予測し、どのメールクライアントで表示テストをすべきか検討します。
co.jpドメイン
co.jpドメインの場合は、その多くは企業ユーザーと考えられますので、OutlookやNotusなど、ビジネスユースのメールクライアントを想定する必要があります。
ne.jpドメイン
また、ne.jpドメインが多い場合は、ホームユーザーであることが予測されますので、OutlookExpressなど一般的にシェアの多いメールクライアントが使用されていると考えます。
WEBメールのドメイン
さらに、hotmail.comやyahoo.co.jpなどWEBメールのドメインが多い場合には、それぞれのWEBメールサービスをテスト対象として考える必要があるでしょう。特に最近では個人ユーザーのWEBメール利用率が非常に高くなってきていますので、B2Cのメールでは重要なポイントになります。
携帯電話のメールアドレス
携帯電話のメールアドレスについては、PCと同じHTMLメールは送れませんので、別途携帯向けのメールを送るかどうかを検討します。この場合、携帯電話用のリンク先のページについても作成する必要が出てきますので、それにかかるコストが自社にとって見合うものであるかどうか、検討する必要があるでしょう。
また、ユーザーアンケート等で「使用しているメールクライアント」について質問したことがあれば、そのデータも判断材料とします。
ステップ3、自社内でそれらのドメイン、メールクライアントのテストアドレスを作る
ステップ3では、実際に表示チェックに使うメール環境のリストを作ります。
基本的にシェアの多い環境でのチェックは必須となりますので、下記の環境はかならずチェック用リストに含めます。
- Mac OutlookExpress
- Win OutlookExpress
このほかに、重要と考えられる環境を盛り込んでいくわけですが、ここでステップ2で必要と判断したメールクライアント環境を優先的にチェックリストに含めます。
実際には、表示上問題の起きやすい環境というのはいくつかに限定されてきます。ビジネスユーザーを重視するのか、ホームユーザーを重視するのか、WEBメールの扱いをどうするのか、表示テストにどこまで工数をかけるのか、などを考慮し、どのようなチェック用環境リストを作成するかを決めましょう。
下記に表示の崩れやすい代表的な環境を挙げておきます。
- AOL Communicator 5.0 以前
- LotusNotes5.0 以前
- NetscapeCommunicator 4.x 以前
- MacOE5.0 以前
- Hotmail
- Yahoo!Mail
- そのほかのWEBメール
- Eudoraの独自変換表示
- Beckyの独自変換表示
※上でご紹介したSilverpopの調査では、Eudora5.0、Yahoo!Mailでは20%前後、Hotmail、AOL6.0で25%、Lotus Notes5.0では80%ものメールが適切に表示されない、という結果になっています。
ステップ4、上記リストのそれぞれの環境でチェックする
上記リストのそれぞれの環境でチェックする手順をワークフローの中に盛り込みます。
毎回の配信前に必ずリスト全ての環境でチェックして、表示の崩れがないかを確認しましょう。
また、利用するメール配信エンジンによっては、ソースコードを改変してしまう場合もありますので、予想しない結果を避けるために本番配信に利用する配信エンジンでテストすることも重要です。
まとめ
HTMLメールでは特殊な環境や古い環境まで含めて、全ての表示環境で完全に表示するということは困難です。
まず、自社のマーケティング戦略のなかで「表示が崩れてはいけない」環境を明確にし、その環境での絶対再現を目指すことで、一定の基準に沿ったワークフローを構築することが可能になります。
HTMLメール配信時の表示チェックが曖昧な基準で行われていると、チェック漏れが起こりやすくなります。わざわざ手数をかけてHTMLメールを作っても、実はエンドユーザーのところではきちんと表示されていなかった、などということを避けるためにも、まだこうした基準がない場合には一度、自社にとって表示が崩れてはいけない環境がどのようなものなのか確認してみるとよいでしょう。
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- Posted by 2004年01月20日 13:34 |







